神式の葬儀

葬儀の中でも知ってそうで知らないのが神道でしょう。神式と呼ばれることもありますが、そもそも考え方が仏教とは異なります。亡くなった方は、仏になる修行をするのが仏教の基本的な考え方です。ところが、神式では、家に留め守護神の存在になっていきます。祖霊と呼ばれますが、そのための儀式であると考えればわかりやすくなるのではないでしょうか。

重要な決まり事として覚えておかなければいけないのが、神式では不祝儀袋の表書きが、ご霊前や御神前、御玉串料となります。御香典ではないのは、これは仏式であるということが重要になってくるでしょう。白のシンプルなものを用紙しておき、水引は黒と白の結び切りにしなければいけません。シンプルなものというのは、蓮の花といったものが入っていない不祝儀袋を指しています。蓮の花を避けるのは、仏教にちなんだものであって、神式には一切関係がないからです。この辺りは、大事なマナーになってくるでしょう。

作法としては、手水といって葬儀の前には桶の御神水を柄杓ですくって左手にかけます。右手は3回に分けて洗い、左手に持ち替えて右手に水をため、これをすくって口をゆすぎます。礼拝するときには、頭を2回下げ、柏手を2回打ちます。最後に1礼というのが一般的です。葬儀や弔辞の場合には、音を出さないことが決まりなので、当たる寸前でとめる忍び手をおこないます。

神式の場合には、死に対する穢れを落とすということが重要です。亡くなってしまうことは、不浄の忌とされており、これを清めるための儀式が葬場祭になります。仏教の葬儀と同様と考えるとわかりやすくなりますが、神主が穢れを区読めることが違いです。穢れに対する考え方は、日本の葬儀の中で塩をまくといったところにつながっています。葬儀の後に塩を身体にかけることがありますが、これは神式の穢れを落とすという行為です。つまり、仏教の行為ではありません。そのため、現在ではおこなわれないことも出てきましたし、そもそも、塩を配られることさえなくなってきています。